百合の日記帳34

はなにあらし


4/12、1巻が発売しました。
サンデーに百合漫画連載という事で、意外な場所にちょっとびっくりしました。
少年誌系に載る百合って一癖あるものばかりな感じがしますが、
(最近で言うなら「将来的に〜」や「君死に〜」など)
この「はなにあらし」は気持ちいいくらいにスタンダードです。
付き合っている事は周りに内緒。現代の女子高生二人のひそひそ話。
少しクラシックで飽きのこない、バニラアイスのような作品といえます。
いい漫画です。お勧めします。


最近は宇宙よりも遠い場所で疑似親子のような二人に萌えていたり
わたモテのうっちーの恋路を応援していたりしながら生きています。

百合の日記帳33

「VA-11 Hall-A」


ヴァルハラという秘かに話題になっていた海外のゲーム。
日本語版がPCとVITAで出たので人柱覚悟でやってみました。
結論から言うと、思ったよりすごく百合的においしいゲームでした。
主人公はジルという女バーテンダーで、毎日色々なお客と触れ合っていくゲームなんですが
なんというか、これでもか! というくらい個性的な客ばかりがやってきます。
性に自由というか奔放というか、おっぴろげな人物が目立つので苦手な人は注意が必要です。
常連としてよく店にやってきて百合的においしい女の子は4人くらい。
一人目はドロシーという底抜けに明るい幼女娼婦のロボット(字面がすごい)
ジルには特別肩入れしており、とある事情でジルがとてつもなくへこんでる時には、ほぼ無償で
一晩中彼女の抱き枕になったりと、ええ子です。
二人目はアルマ。ヤリ○ンハッカー
おっぱいが大きく、やっかみでジルによくいじられる。
「私はノーマル」とは言っているものの、男との関係は全く長続きしないし
ジルにモーションをかけたりやたら気にかけたり、後日談ではまさか君達……
と、勘繰ってしまうような状態になっていたり、なんだか気になる人物。
そして三人目四人目はステラという猫耳令嬢とセイというレスキュー隊員。
この二人はジルではなくお互いが相手になります。デコとボコに見える二人ですが
互いの意思を理解尊重し、大切にしている関係が気持ちいい。
主人公もバーのマスターの女性に思いを寄せており、時折甘酸っぱい事もしてたりします。
そして個人的にツボだったのが中盤あたりから登場するガビィという少女。
百合的にすごく素敵な役どころだったのですが、核心に触れる事になるため詳しく紹介できません。
是非、自身の目で確かめていただきたいです。
アクが強いので万人にお勧めは出来ませんが、プレイしてよかったと思えるゲームでした。

百合の日記帳32

今年の夏は豊作でした


アニメの方はプリンセス・プリンシパルというダークホースがおりました。
放送が始まった頃は全くノーチェックだったんですが、評価良さげで気になって5話くらいから後追いで見てみたら、まあもう見事に撃ち抜かれました。
アンプリ、ドロベア、どのカップリングも好きですが、地味にアンベアが好きだったりします。
プリンセス愛という共通項でお互いを認めていった過程がたまりませんでした。
そしてアンプリ過去編の8話。
今まで腐った人たちが言う「尊い」という言葉がいまいちピンと来なかったんですが、
8話を見てああこういう事か! と、スーッと胸に入ってきた事がとても心に残った作品でした。


ゲームの方も色々出ましたね。
FLOWERS冬篇もようやくすべてのエンディングを見ることが出来ました。
グランドフィナーレのエンディングの入りがずるいですね、曲もずるい。いい意味で。しばらく仏のような気持になりました。
シリーズ通しての印象というか雰囲気作りが個人的にすごく好みでして、清潔で可憐な感じがBGM、UIデザイン、ビジュアル等からバシバシ伝わってきて心地が良く、プレイしている時間は幸せでした。
完結編という事で区切りがついた作品ですが、無事にちゃんと完結してくれてよかったという気持ちと、とうとう終わってしまったという二つの気持ちが混ざりあって複雑な心境です。
しばらくは春〜冬のサントラを聴いて余韻に浸りたいと思います。

百合の日記帳31

「私は君を泣かせたい」文尾文


出席日数足りてない系のヤンキー少女と仮面優等生の百合漫画です。
誤解されやすいヤンキーと、誤解されるように生きてきた優等生は
一つの共通点をきっかけに出会い、素顔でいられるお互いの隣が、
かけがえのない場所になっていくという作品。
最近読んだ漫画の中では、行間を読む余地が多めにあると思ったので
サクサクとではなく、ゆっくりと読んでみてほしい作品です。


5/29に一巻が発売、少し話題になっていたので読んでみました。
表紙のパワーがすごくて試し読みもせず買ってしまいましたが、大正解でした。
恋愛漫画ではなく青春漫画? ぽいので、あまりガチな描写を期待すると
肩透かしを食らうと思いますが、百合が好きなら是非読んでほしい、おすすめしたい作品です。

百合の日記帳30

ブルーリフレクション、クリアしました。
色んなタイプのヒロインと絆を深めていくゲームなので、百合的には結構おいしかったです。
主人公の女の子もさっぱりとしていてかわいい。
個別エンドがあるわけではなく、あくまで主人公とパートナーの二人組に焦点を当てたお話なので、
そこは好みがわかれるところだと思います。
ヒロインの中ではしほりというキャラが表現で一歩抜きんでてる印象でした。
ちょっと変わってるというか、変態的な人ではあるんですが、しほりさんとのお話がひと段落した後に
貰える心情の結晶的なアイテムの名前が「未来ある愛」。すごくいいです。
ゲーム的にはいろいろ惜しい所が多いですが、
透明感のある雰囲気づくりやピアノ中心の秀逸なBGM、
心地よい、しんみりした読後感は、プレイして良かったと思えるものでした。

百合の日記帳29

ここ最近、種族差のある百合がおいしいです。
具体的には「小林さんちのメイドラゴン」と「しましまライオン」の事です。
姿の大きな差異や、立場の違い、そもそもの寿命がかけ離れている事など、壁は多いのですが
どちらも愛のためにそれを乗り越え、共にあろうとする姿勢がたまらないんです。
メイドラゴンではドラゴン側が人間の姿で生活していたりするものの、
ドラゴンはあくまでドラゴンとして、人間の最期まで付き合い、かけがえのない思い出とする事を選んだのでしょう。
そして2つめ。今回紹介したいのは、「しましまライオン」という人間に生まれ変わった野生の動物達の話です。
こちらは4コマ漫画で、ミラクで連載中の作品です。
主要人物の中にワニと鳥のカップルがいるのですが、これがすごくいい。
野生の頃に事故のような形で出会い、生活を共にするうちお互いに情が芽生えるのですが、
二匹は寿命が違う事による別れを受け入れることが出来ませんでした。
気まぐれな神にその事を相談してみると、
「寿命を操作する事は出来ないが人間の女子高生に生まれ変わる事は出来るよ」
片道切符の旅ですが二匹の気持ちは一つでした。
大好きな人と同じ時を生き、そして死ねる喜びを分かち合う二人。
4コマ漫画なので結構ほんわか描かれてますが、愛の重さが心地いいです。
もちろん主役カップルのしまうまとライオンも捕食百合でおいしいので未読の方は是非。

百合の日記帳28

「ともだちごっこ」山田デイジー
9月末に幻冬舎から出ていたので気になって読んでみました。
スピカコレクションというレーベルから出てますが連載自体はバーズでやってるようです。
「ふたりべや」や「このはな奇譚」が載ってる雑誌ですね。
どうして気になったのかというと、「さばげぶっ!」を連載しているなかよしで
よく目に入る人だったからです。かわいい絵柄だなと。
そんな人が良さげなタイトルと表紙で本を出したんですからもう飛びつきました。


いいとこの女学園に転入することになった主人公たんぽぽ。
ごきげんよう」と「お嬢様」に包囲された主人公は無事クラスになじみ、
友情を育み、花の学園生活を送ることができるのか!
……できません。育みません。
実はこの主人公、学園の頂点にのぼり女王となる為、学園に蔓延る友情を壊し(花を枯らし)に
やってきたとんでもない奴だったのです。
ちんちくりんな体形と愛らしい笑顔を武器に周りの人間関係をギスギスさせていきます。
なんだかわけありで底の見えない主人公と、目を付けられた哀れなクラスメイト達の明日はどっちだ!


それ百合漫画? と聞かれたら微妙な感じなんですが、
未完結作品で主人公がどう転ぶかわかりませんし、百合目当てに読みたい作品です。